今、コペンハーゲンから橋を渡った、スウェーデン側のマルメに来ている。ここはストックホルムに継ぐ都市でデンマークに近い事もあって、デザインが盛んでそれに加え音楽や建築なども文化的なものが色々ある。
ホテルに着くとすぐマチアスが迎えにきた。彼は去年、奥さんのカリンやSWEDISH STYLEのユングという若いデザイナー達と一緒に東京に来た。北欧のモダンデザインのビンテージ物の家具やランプや、エリック・ホグランやリンドバーグのもの、それにアートや古い本も扱っている。

彼の車に乗るといきなりエルビスプレスリーからナンシーシナトラのオンパレード。昔ボクが友達だったロンドンの骨董屋達は音楽にスタイリツシュという言葉を良く使ったが、彼も音楽のセンスがよく、次の日、彼の家で寿司で接待を受けた時もフランスギャルからスウェーデンのジャズまでかけてくれた。音楽のセンスがいい奴は一番信用できる。
そして早速、大きな倉庫でやっているアンティークのウェアハウスに連れて行ってくれた。家具から古着や古レコードなどありとあらゆる貴重品からがらくたまでがある。マチアスはデザインの歴史も詳しく1つ1つの椅子やグラスのデザイナーと年代とメーカーを言い当てることができる。
彼はネットでボクが扱い、プロデュースしてきたセルジュ・ムーユ、フィリップ・スターク、ロン・アラッドからマーク・ニューソン等の事も良く知っていて、興味をもって聞いてくる。こうした若者が日本にも増えてきている。彼らは良い学校に行っているとは限らないのだが自分の趣味と美意識と価値観を持とうとしてよく勉強している。
彼はファションから入り、ヨージ・ヤマモトに憧れて自分のブランドを立ち上げ、カーディガンズのミーナの服なんかも作っていたそうだ。そして音楽も 60年代のものを中心に何でも知っている。彼に骨董屋を案内してもらいながらボクもつい昔からの性癖で椅子からホグランのグラス迄色々と買ってしまった。