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Science & Society
  Einstein's Brain  

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言わずと知れた天才物理学者、アインシュタイン。しかし彼の死後、脳が行方不明になっていたという事実は意外と知られていない。1955年に米国のプリンストン大学病院で亡くなったアインシュタインだが、死後の解剖時に脳と脊髄が摘出されていた。そして解剖手術を執刀した医師がアインシュタインの脳を持って失踪したのだ。

その行方不明になったアインシュタインの脳を日本人のアインシュタイン研究家、杉元賢治氏がアメリカに渡り、ジャパニーズイングリッシュを駆使し探し出すという、英国BBCにより1994年に制作されたドキュメンタリー。

気になる映画の内容だが、物語の主人公である杉元賢治氏の暴走ぶりが見物。彼の本職は近畿大学の教職教育部教授であり、医学や脳神経の専門ではない。そんな彼がアインシュタインの脳を追い求めるのは研究のためというよりも、むしろコレクター魂。映画のラストシーンではその様子がグロテスクに描かれている。

映画の中で語られなかった、アインシュタインの脳が常人の脳とどこが違っていたのかについてだが、アインシュタインの脳は、「頭頂葉下部」ブロードマン40野と呼ばれる部分が一般人より発達しており、かつ、この部分に通常あるはずの皺が一つ足りないことが分かった。

 

この部分には耳から入った音の情報を一時的に蓄える役割があり、この障害のせいで、耳から入った情報を反芻するのが難しかったと考えられる。アインシュタインには「暗記ができない」「ことばの発達が遅い」「自分で口にしたことを繰り返しつぶやく」等のエピソードが残されており、その障害によるものだったかもしれないとのこと。

また、左頭頂葉39野と呼ばれる部分を調べると、普通の男性に比べてかなり多くのグリア細胞(神経膠細胞)が見つかり、また神経細胞を結ぶ軸索が数多く複雑に張りめぐっていたとのこと。神経細胞同士の連絡が非常に密になっているため、ある情報と別の情報を組み合わせ、新しい発想をより多く生み出せたのではないかと言われている。

情報はただ存在するだけでは価値を生むことはなく、それがつながり合うことにより新たな価値を生み出す。このことをアインシュタインの脳は語っているのではないか。

(記事:GNN編集部 / 映像:Youtubeより引用)


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