国宝級のお宝が、個人所有であるという理由で文化庁の文化財指定を逃れ、NYの競売にかけられた。
日本が国として入札に参加することもできず、海外流出の危機にさらされていた。が、幸い日本の百貨店三越が落札し海外流出は回避された。
百貨店は景気が悪いのに、意外と余裕があるんだなと思っていたら、本当の落札者は三越ではなく、三越に落札を依頼した顧客らしい。どのような人物、団体かは不明。
海外にある日本の美術品で有名なのはアメリカのボストン美術館だが、同美術館でのコレクションは明治時代に来日したモースやフェノロサなどの学者、その弟子筋にあたる岡倉天心による評価と収集によるところが大きい。
日本の美術が海外の目によって価値を見いだされるという図式は珍しいことではなく、桂離宮や合掌造りにおけるブルーノ・タウト、最近の例では村上隆もそうかもしれない。
今回の運慶の仏像にしても、日本より海外の方が高く売れる(評価してくれる)から出品者はクリスティーズNYの競売に掛けたのだろう。日本に評価の目があれば、流出の事態はそもそも発生しなかったのかもしれない。
(GNN)
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